
正直言って最も愛着が湧かない第二バリエーション。理解と想像力の不足のためと思われるので、少し強引にこのバリエーションを見つめてみる。
まず一つ前の第一バリエーションは、華麗で堂々とした雰囲気。威厳を保ったまま静かに収まっていったとことで、唐突な第二バリエーションの入り。オケ全体で鳴らすb-Mollの1小節目(59)は眠りに落ちかけていたところをビンタされたような衝撃がある。そしてせわしない雰囲気の4小節。ぶつぶつ文句を言いながら忙しく家事をこなし時々怒鳴る、何かの舞台で見たそんなキャラクターを思い出した。それか人を脅して楽しんでいる小さな妖怪。
69は59と同じリズムだが59より女性的で感傷的。70から訴えるようなクレッシェンドがあったかと思えばsbito pp は何かを呼び込むような手繰り寄せるような。少し不気味。
87で陰が遠ざかり一瞬安堵感があるも、リピート(69)でまた不穏な緊張感に縛られる。
書いていたら私の中のイメージは、激しく情熱的で怪しく魅力的な悪女になってしまった。大丈夫だろうか…。
バイオリン弾き 三澤
(※これはアマチュア奏者の試行錯誤を記録したものですので、解釈や分析が正しいとは限りません。)


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