恥を分ければ

お茶しませんか?

数年前まで、臨時記号はオクターブ違いの音にも有効だと思っていました。もう○十年以上音楽をやってきたのに。多分それまでたまたまそういう譜面に出会わなかったので、考えたこともなかったんですが。
初めてその問題に直面したのはエキストラで参加したオーケストラの譜面。ややこしい並びの音階の小節に臨時記号と臨時記号の付いていないオクターブ上の音があったので、私はオクターブ上の音にも臨時記号をつけて弾きました。当然ですが隣のエキストラの方と音が合いません。そこで私は隣の人に「音、違くない?」と言いました。間違っているくせに自信満々なのが笑えます。年下だった隣の方はかなり遠慮しながらも「え、でもこの場合は…」と丁寧に楽典を説明してくださいました。それにも関わらずまだ信用しきれなかった私は、休み時間にネットで調べてやっと納得。隣の方には非礼を詫びました。きちんとした知識があり、かつ寛容な方でラッキーでした。この後、間違えているのは自分だけじゃないはず、と勘違い仲間を探しました。自分だけ恥をかくのは嫌だという私の小ささがよく表れています。ちなみに勘違い仲間も数人見つかりました。

こんなのは些細な方で、ここに書けない恥がいくつもあります。そんなのは氷山の一角でまだ自覚していない恥を山ほど抱えているかと思うと、想像するだけで穴に入りたくなります。でも恥は分かち合うと少し軽くなるものですよね。

バイオリン弾き 三澤

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