*この文章は一奏者がぼんやりと考えたことを書き起こしただけですので、音楽的に正しいかどうかはわかりかねます。ご了承ください。
チェロという楽器は擦弦楽器に分類される楽器です。弦を摩擦の力で震わせる楽器なのですが、摩擦とはそもそもどのような力なのでしょうか。物理的には下記の式で表すことができます。
・F=μN
F:静止摩擦力
μ:静止摩擦係数
N:垂直抗力
*画像があまり正確でないのはお許しください。。。

肝心なのは、横に引こうとする力が縦に押さえる力によって打ち消されており、ある一定以上の力で横に引いたときに、物体が動き出すということです。チェロに置き換えれば、弓を横に動かそうとする力は、弦を弓で押さえる力によって相殺されており、弾き始めの音が鳴る瞬間は、弓を動かす力が一定以上に大きくなった瞬間ということになるでしょう。
ただ、チェロを弾くときの動作は横に動かすばかりではありません。弦に弓を押し付ける縦の力もコントロールしています。弾き始めの音が鳴る瞬間は、弦への圧力が一定以下に小さくなった瞬間ともいえます。
つまりチェロの音を出すには、摩擦によってつり合っている状態から、 ①弓をさらに横に動かす ②縦の圧力を抜く の2パターンの動作が考えられます。音を出すのに力を抜く、というのは逆説的な結論ですが、弱奏や音の立ち上がりが重視される場面では重宝する考え方のように感じます。
実はこの話、音が出た後は静止摩擦係数ではなく動摩擦係数を用いるので、F‘=μ‘Nとなり、と続いていく気もするのですが。ぼんやりと考えていこうと思います。

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