いくらごはん

お茶しませんか?

ある日の昼、ご飯を食べようと思って冷凍庫を開けたらあると思っていた白米がない。
なぜ。いつも炊いたご飯は一食分ずつ分けて冷凍している。この前炊いてから、一度も米は食べていなかったはずなのに。

コンロの上には炊飯用のかわいい土鍋がちょこんと置かれている。蓋は綺麗に閉じてある。

もしや私の白米はこの中に??米を炊いたのっていつだっけ?今日は火曜日、昨日は米を食べてない。土日は外出していて不在だった。金曜…パンを食べたような…木曜は記憶がない。

5日前の米…見たことがない。漫画「のだめカンタービレ」で古いご飯からイクラのような何かが発生していた図が頭をよぎる。蓋を開ける手が一瞬躊躇するが、このままイクラの繁殖を許し釜の中にイクラ丼を作るわけにはいかない。

思い切って蓋を開けると、まるで炊きたてと見紛うような美しい白米が入っていた。イクラは誕生していない。臭いもない。いける。ちょうど昨日胃のバリウム検査を受けたところだし、腹を下したらそれはそれで都合がいい。それでも念のためチャーハンにして頂いた。残った米は冷凍して翌日またチャーハンにして頂いた。

というのが2週間ほど前の話。5日目の米はちゃんと私の血肉となったらしい。夏は気をつけよう。

バイオリン弾き 三澤

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