音楽への思い

お茶しませんか?

紬メンバー、初老のバイオリン弾きです。

さて唐突ですが、音楽って一体何でしょうか。

広辞苑によると「音による芸術」と云うことになっています。

芸術とまで背伸びして言い切らなくても、聴く側から見て音を楽しむ、演奏する側からは音で楽しませる、それにつきると思います。


オーケストラで曲を演奏する場合、正確にリズムを刻む必要があります。

他のパートとも正確にシンクロしなければなりません。

そのため個人練習ではメトロノームを流したりしながら正確に拍を刻むような訓練を重ねます。

でもこれが完璧にできたとして、すばらしい音楽に仕上がるでしょうか?

私が好きなJ-POPのミュージシャン、杉真理(すぎまさみち)さんのアルバム「POP MUSIC」に収められている「I need her love」という歌の中にこんな一節があります。

杉真理 オフィシャルサイト MASAMICHI SUGI OFFICIAL SITE

どんなボサノバで 愛を歌っても

心が無いなら それは心地よいだけのリズム

どんなアドリブで 上手く決めたって

想いをこめなきゃ 味気ない音符の行列

杉真理(すぎまさみち)「I need her love」より

歳を重ねるにつれて指は速く動かなくなってきたし、視力が低下して楽譜も見えにくくなってきました。

最近は若いメンバーに取り残されないために汲々としています。

でも心をこめて思いの丈を伝える、そんな演奏を目指す気持ちは少しも衰えていないつもりです。

もっとも最近の若いメンバーの皆さんは技術的にも優れているし、それに加えて音楽的感性も豊かで感心させられます。

老体のみとしてはますます焦りが募りますが、熱い気持ちを持ち続けて精一杯いい「音楽」を届けることができるよう励みます。

老いも若きもそれぞれの思いを抱きつつ、皆でいい音を紡いでいきたい。

そんな我ら「紬」の演奏会においでいただけると幸いです。

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