最初が肝心③フィンガリング決め

練習ノート

ボーイングまで決まっていよいよ楽器で本格的に練習。シューベルトのグレイトは20年程前に演奏したことがあるので、ざっと流して軽く思い出してみましょうか。

と、すぐに全くテンポ弾けない箇所にぶち当たります。

そうだった、これは弾けないんだった。一見145からG.P.までソとシとレしか出てこない、リズムも超単純だけど、一度弾いてみたらすぐにわかる。無策で合奏に出れば移弦と三連符のせいで心も体もあわわあわわと無駄に動揺した挙句、弾けないくせに何故か走り周囲の奏者に多大な迷惑をかけ、白い目で見られることになる。それは避けたい。フィンガリングを考えなければ。
ちなみに私は本番が終わった譜面は即処分してしまうので、20年前の情報は残っていません。もう一度グレイトをやるならとっておくんだった、トホホ。

でも今は20年前になかったYouTubeという便利道具があるのです。今回もプロの先生方から学びます。スロー再生までできるなんてありがたい。

ややこしい所なのにみなさん涼しい顔して弾いていらっしゃいます。基礎力の格の違いですね。結論としては、一塊の3連符の中ではなるべく移弦しない、ということがわかりました。代わりに4の指を伸ばす。例えばこんなフィンガリングでしょうか。

まだ検討の余地はありそうです。右手はだいぶ楽になりますが、4の指を伸ばすことで音程が不安定に…今の私の力ではいずれにせよ鍛錬が必要。右手をバタバタするよりは左手に負荷がかかる方が練習でなんとかなりそうです。

この日はこの箇所と転調した再現部中の同じ形のフィンガリングを決めて終了。こんな箇所が山ほどあるのでなかなか「音楽っぽい練習」に辿り着きませんが、これが間違いなく1番の近道。かっこいいところをかっこよく弾きたいのなら、はやる気持ちはグッと抑えてまず入念に策を練るんだ、私。

バイオリン弾き 三澤

(※これはアマチュア奏者の試行錯誤を記録したものですので、分析や見解が正しいとは限りません。)

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